どっちのジュースが多いかな? 算数は楽しいのだ!
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体積の計算が大事な理由 |
まずは上の写真をみて、どちらの量が多いと思いますか?
この写真では、入っている液体の高さが2倍以上違います。
細い方のコップの底の直径は約5㎝。背が低いコップの底の直径は約7・5㎝です。
これって、子供のころは惑わされませんでしたか?
私は、惑わされましたよ! 細いコップの方が沢山入っているような気がしました。
だって、2倍以上の高さの違いが目で見て判断できるのです。
液面がこんなに高いのだから、きっと細いコップの方に沢山入っているに違いない!
と思ったの、子供の頃(笑)
(写真ではうまく撮れませんでしたが、実際にはかなり液面の差が大きく、
角度によっては細いグラスの方が結構高く見えるのです。)
あなたが大人なら、今までの経験上『同じくらいの量だろう』と思うでしょう?
そう、二つのコップに入った液体の量は同じです。計量カップで測って入れました。
ちなみに中身は黒烏龍茶です。我が家に『ジュース』が無かったので(^_^;)
さて、どうして同じ量なのにこれほどまでに「高さが違うのか」ってことです。
ここが、『算数ができないとおやつの時間に損をする!』の大切なところです!
私が小学生のころは、5年生で「円の面積の公式」を習いました。
その前に、円周の計算の仕方をならっていて、「円周率=3.14」も習いました。
そこで、上のコップの黒ウーロン茶の量を計算してみましょう。
まず、円柱の体積を出す計算式です。『底面積×高さ』です。
次に、円の面積(底面積=底の大きさ)を出す式です。『半径×半径×円周率(3.14)』ですね。
では、細いコップから。液面までの高さは約10・5㎝でした。
直径約5㎝だから、半径は2.5㎝で計算します。
2.5×2.5×3.14=19.625
19.625×10.5=206.0625 体積:約206c㎡
背が低ほうは、液面目での高さは約5㎝でした。
直径約7.5㎝だから、半径は3.75㎝で計算します。
3.75×3.75×3.14=44.15625
44.15625×5=220.78125 体積:約221c㎡
44.15625×5=220.78125 体積:約221c㎡
計算したら、15c㎡も違ってしまいましたが、
それは高さや直径を測った値が『約○○㎝』になっているからです。
ここで注目するところは『底面積』の違いです。
円の面積を計算した値を見てください。直径は2㎝しか違わないのに、面積が2倍以上違います。
これが、この2つのコップに同じ量を入れると、高さが2倍以上違う原因です。
すでに習った人にとっては当然ですが、半径の長さが2倍になると、『面積』は4倍になります。
これは、円に限らず同じ形をした図形ならすべてに当てはまります。
正方形なら、すべての辺の長さが2倍になれば、面積は4倍です。
どうして2倍ではなく4倍なのか?それは公式を見れば分るのですよ。
でも、大事なことです。
つまり、おやつの時間に違う形のコップにジュースが入っていて、
入っている高さが違ったら、『どっちが得か』ってことを考えてみてください。
でも、もしかしたらお母さんは、けんかをしないですむように、
計量カップでちゃんと測ってくれてるかも知れませんね。
もし、上の写真をみて「細い方が多いかも知れない」と思ってしまった人がいたら、
算数を好きになると『損しなくて済む』ってことに気がついて欲しいな。
まだ小学校1年~4年生の人で、面積や体積の勉強をしてないなら、
その勉強をするときに、しっかり理解できるように頑張ってください。
おやつの時間もそうだけど、大人になってもいろいろ便利になるはずです。
算数は、ただ計算を早くできるようになるために習ってるのではないのですよ。
算数をちゃんと勉強してたら、もしかしら、お兄ちゃんより沢山ジュースが飲めるかもしれないし、
大きいスイカをゲットできるかもしれないし、大きい方のオムレツを選べるかもしれない!
ねっ! 算数って大事でしょ? |