完了形という感覚について

思えはこの書庫に記事を書くことか久し振り・・・
 英語のブログのはずなのに・・・やっぱりへなちょこです_| ̄|○


 さて、以前に書いた記事『現在完了』と『過去完了』のイメージへの補足をしようかなと(笑)

 日本では、「現在完了」を習うときに、大別して3つの意味があると習います。
 「完了」「経験」「継続」の3つの意味でを「完了形」で表すそうです。

 とことが、私のアメリカ人の友人達、英国人の英語教師、オーストラリア人の英語講師、
 カナダ人の英語講師、アメリカ人の英語講師に聞いたところみな一様に、

 そんな違い誰が決めたの?何が違うの?

 とのことです。

 要するに、英語の感覚の中に、この違いはないわけです。
 同じ文法で話されて(書かれて)いる文章が、
 3つの違う状況を表せるはずがないでしょ!
 というのが、彼らの統一した意見でした。


 そうなのです・・・この「3つの意味」は「日本語に訳す時の苦肉の策」らしいのです!
 
 英語感覚での「完了形」は、端的に言うと

 「生まれてから(話をしている)“今”までの間に起こったこと」を、
 時間の幅を感じながら、『今現在』と関連付けてつかってるらしいのです

 だから、「もう10年間煙草をずっと吸ってない(10年前から今日まで)」は「現在完了形」を使う。
 「10年前に煙草をやめた」は単純に「過去形」を使う。
 
 過去完了も要は同じです。
 「10年前に煙草をやめるまで、30年間もの間煙草を毎日2箱吸ってたよ」というときが、
 「過去完了形」なのです。
 この話に「今現在の自分」が全く関わってないでしょ?
 だから、「今」とは全く切り離して「過去の話」として使うから、
 最初に出てくる動詞「have」が「過去形」で、「今じゃないよ」のサインなんだと思います。
 そして、十年前までの「30年間とい時間の幅」があるから「過去完了形」であらわせる。
 それだけのことです。別に、どうしても「過去完了」を使わなくてもいんですよ、きっと。
 完了形で「時間に幅」を持たせることで、「その前の30年間ずっと」を表現してるだけ。
 「I stopped smoking 10 years ago. I smoked 2 packds of cigarettes a day in that time.」なら 
 単に、20年前のある一時期、一日に2箱たばを吸っていたという意味に取れるだけこと。
 多少、文法的におかしかったとしても、意味としては通じるはずです。

 「I had smoked 2 packds of cigarettes a day for 30 years before I stopped smoking 10 years ago. 」 
  
 こう書けば、「10年前にやめるまでの30年間の間ずっと毎日2箱吸っていた」と伝わるようです。
 

 だいたいね、私がこの件に関してインタビューしたネイティブの皆さんは、
 日本人が思うような(習うような)感覚で「完了形」とう時制を感じてないようでした。
 日本語に訳す時に、感覚として必要だから「完了形にはこんな意味が含まれます」と言っているだけで、
 ネイティブの皆さんは、同じ文法の文章は、どれも同じ意味(基本感覚)に決まってるでしょ?
 ってことらしいのですね。

 現在完了形だって所詮、「現在・今」の話をしてるわけです。
 完了形って言い方が誤解を招くのでしょね。

 「現在形」は、今を基準に、今に限りなく近い過去(ちょっと前)からちょっと未来までを含めて
 「今、してますよ。」という感覚で話すとき。
 「現在完了形」は、(基本として)今より前の時間をすべてひっくるめて、
 「してますよ、今で何回もそうしてるよ」といった「今を含めた、それより前のこと」を
 ひっくるめて言いたいときにくつかうのもなのです。

 私が学校で習ったころ、疑問文には同じ形で答えなくてはならない!と言われました。
 誰が決めたんだ?

☆ 前日の夜、テレビでターミネーター2が放映された日。
 友人: Did you watched the movie,T2 last night? 
 私 : Of course!  And I've watched the movie 2000 times more!
 友人: You're crazy!!

 これで、いいのです。
 「昨日、ターミネーター2みた?」
 「もちろん! 今までに2000回以上みてるよ!」
 「変わってる!」 
 
 別に自分で「起点」を作ってもいいのですが、「現在完了」は今より前全部時間の幅をの話、
 「現在形」は「今」の周りに漂う一時的なことを含めた動作を表す話。

 過去完了も同じです。
 「過去形」は、「今」からは切り離した「ずっと前に終わったこと」の周りに漂う時間の行動の話、
 「過去完了」は、その「ずっと昔に終わってしまった過去」より前の時間の幅の中で起こった話。

 これを、日本語にわざわざ訳そうとするから、
 「3つの意味が含まれる」となったんだと思います。
 これは、しょうがないのでしょうね・・・
 ネイティブにとっては同じ感覚でも、
 英語を学ぶ日本人には「母国語の日本語感覚」で
 理解しなければ、うまく意味が理解出来ないなのは当然なんですよね。

 こういう意味にでも、私は「基礎文法は一応、日本人の先生に習っておけ」と思っています。
 日本人の日本語の感覚を表したいときの疑問は、英語のネイティブにはたぶんわからないのです。
 
 そして、自分である程度英語の感覚がつかめてきたら、
 ネイティブの人に直接その感覚を聞くのがいいと思います。
 そうすれば、英語の表現法や感情表現全体に幅が出ると思うのです。



 最後に、私が使い分ける英語の時制を日本語で書いておきます。
 もし、よかったら参考になさってくだいませm(__)m


 「過去形」
  ● 昨日の夜映画を観た
  ● 昨年9月に神戸に行った
  ● おじいちゃんは私が子供のころ、バイクに乗っていた
  ● 高校生のことは、ものすごく太っていた。

 「過去完了」
  ● 10年前に煙草をやめるまで、30年間毎日2箱たばこを吸っていた。
  ● 私が幼稚園に入学するまで、母はずっと働かずにいた。
  ● 24歳までものすごく太っていた(今はふっとてなので、いつまでのことか話すとき)
  ● 3日前はに、すでにその話を聞いて、情報を把握していた。
     ↑この場合、3日前に「情報を聞いた」という意味でいうなら、単純過去です。
 
 「現在完了」
  ● たった今、仕事が終わったよ、片付いた時
  ● うちの子は、1か月間もずっと自分の部屋の掃除をしないのよ!
  ● 掃除はもうやり終わりました!
     ↑は「昨日掃除した」なら、単純過去ですが、「必要なことは、やり終わりました」
      みたいな感じです。
  ● この映画は今までに2000回以上観てるんだよ!
  ● 長い間おまたせして申し訳ありません

 こういった、日本語の感覚を表すのに、英文では「完了形」を使うしなかっただけで、
 ネイティブの人たちは、別にこの「日本語感覚」で英語を使っているわけではないのですね。

 やっぱり、外国語を話すのは難しいですね! これからもがんばります!