中間報告『百年の孤独』 ガブリエル・G・マルケス

 3週間ほど前に書いた『猛省につき読書!「予告されて殺人の記録」』
 無意味に予告した読書「百年の孤独」は、ちゃんと読んでいます。
 
  でも、終わらない(ーー;)ξ

 毎夜、眠る前の読書タイムは、3週間毎日「百年の孤独」なのに・・・
 まったく終りが見えません_| ̄|○

 昔から読書は苦手です。それでも、本を読むこと自体が嫌いなわけではなく、
 小説を読むのが好きではないというか、苦手なのです。
 このガブリエル・G・マルケス著「百年の孤独」はこれで4回目の読書です。
 毎回読み進むのに時間がかかります。

 最初に読んだのは、確か20代のはじめで、特に理由もなく読んだんです。
 そして、20代後半に2回目と2年ほど前に3回目、と読んでいます。

 この「日本語訳」も難しいんですよ!
 で、ひたすらに文字、文字、文字が続きます。
 ちょっと比べてみてください!!

  イメージ 1
 ↑これが「百年の孤独」のある平均的な見開き2P分です。
 ハードカバーで427Pの本です。

  イメージ 2
 ↑これは「ライトノベル」と呼ばれる種類の作品です。
 文庫本で200Pほどです。

 この差!!すごい・・・
 マルケス氏は、取り留めもない形容や描写を、そこここにちりばめています。
 会話を鍵括弧で綴じてはいますが、文章の流れの中に存在することが多く、
 個々の会話というよりも、やはり形容詞的な扱いの発言文といった感じです。

 そして、この本の読書スピードを遅らせる最大の問題は、
 登場人物の名前にあります。
 これは100年にわたる一つの家族の壮絶な歴史(?)をたどるストーリーです。
 で、文化的なことなのでしょうが、この家族の男性の名前が2種類しかないのです。

 まず、最初に出てくる一家の長が「ホセ・アルカディオ」で、
 その長男も「ホセ・アルカディオ」、次男が「アウリャレノ」です。
 あとはこれをひたすら繰り返すのです。

 誰かに子供ができたら、長男は「アルカディオ」、次男は「アウリャレノ」です。
 多少のバリエショーンをつけて、「アウリャレノ・ホセ」「アウリャレノ・セクンド」など
 互いの識別コード(?)はあるものの、読んでいるうちに混乱します(涙)
 そのうえ、家族関係がとても複雑…兄弟で時期を別にして同じ女性に子供を産ませたり、
 結婚した相手以外の人にできた子供がいたりします。

 そのたびに、この本の初めの方のページに記された家系図を確認して、
 「これは誰のこと?」「この子は誰の子?で、誰を産んだの?」とか、
 私はいつも混乱しています… 日本語の読解力が乏しいのか…(T_T)

 そして、あとがきにマルケス氏本人が認めているのですが、
 このお話の中で、彼はとても多くの細かい設定のミスをしてます。
 これも私をかく乱させる要因の一つです。

 何かつじつまが合わないような気もするし、合っているような気もする・・・
 そんな不思議な感覚のなかで読書をする羽目になります。
 なんとなく現実離れした、魔法のような世界感に支配されたストーリーなので、
 余計に「何が今起こったいる事実」で「何が比喩」なのか「過去の回想」なのか、
 まったく分からなくなることがあります。

 そして、一日10ページも読むと、睡魔に襲われるのもネックです。
 最近よく本を顔にかぶせて寝っむてしまい、寝返るを打つ時に痛い目に合います(笑)

 そんなわけで、2週間くらいで読み終わるはずが、もう3週間たったのに、
 なんと・・・・3分の1ほどしか読めていません・・・
 いつ終わるんだろう・・・先が見えません(涙)

 200ページ位の文庫本なら何とか2時間で読めるのに。
 いつになったら「百年の孤独」の感想記はかけるかしら・・・